実家などを相続したものの、誰も住まないまま空き家になっているというケースは少なくありません。売却するか、解体するか、そのまま置いておくか、判断に迷う方も多いのではないでしょうか。選択肢の一つとして、賃貸物件として活用し、戸建投資としてスタートする方法があります。この記事では、相続した空き家を投資用物件として活かす際の考え方を整理します。
戸建投資は通常、物件を探し、比較検討し、購入するという手順を踏みますが、相続によって既に物件を所有している場合は、この「物件を探して買う」という最初のステップを省略できます。実際、不動産投資に関するセミナーなどでも、相続した実家の空き家をきっかけに投資を始めたというケースは、比較的よく聞かれる入り口の一つとして紹介されることがあります。新たに物件を購入する資金を用意する必要がなく、心理的・資金的なハードルが低い状態から検討を始められる点は、相続した空き家ならではの利点といえます。
長期間住まれていなかった建物は、見た目以上に傷みが進んでいる場合があります。屋根や外壁、床下、水回りなどの状態を確認し、賃貸に出せる状態なのか、どの程度のリフォームが必要なのかを把握することが最初のステップです。
建物の状態が良くても、周辺に賃貸需要がなければ入居者を見つけることは難しくなります。最寄り駅やバス停からの距離、周辺の生活環境、同エリアでの戸建賃貸の成約状況などを調べておくことが重要です。本サイトのような戸建物件の掲載・検索サービスで近隣エリアの賃貸条件や成約事例を見てみることも、相場感をつかむ手段の一つになります。
相続人が複数いる場合、空き家の所有権が共有状態になっていることがあります。共有のままでは、賃貸の条件変更や将来の売却について相続人全員の合意が必要になる場面も出てくるため、賃貸に出す前に、名義をどうするか、管理方針や収益の分配をどう扱うかについて、相続人間で話し合い、合意を取っておく必要があります。
賃貸に出すための修繕やリフォームには、内容によって費用の幅があります。水回りの一部だけを直すのか、内装全体を手がけるのかによって、必要な資金も大きく変わります。想定される賃貸収入に対して、どの程度のリフォーム費用までなら回収が見込めるか、という視点で優先順位をつけて検討することが実践的です。
相続した空き家の活用方法としては、賃貸に出す以外にも、売却する、更地にして活用する、将来の居住用に残しておくといった選択肢があります。売却すれば一度にまとまった資金を得られますが、以後その家から収入を得る機会はなくなります。一方、賃貸に出す場合は、リフォーム費用など初期の負担はあるものの、その後は賃貸収入を継続的に得られる可能性があります。どちらが良いかは、エリアの売却しやすさや賃貸需要、ご自身が資金をまとめて必要としているかどうかによって変わってくるため、両方の選択肢を比較した上で判断することをおすすめします。
相続した実家には、家族の思い出が詰まっていることも多く、他人に貸すことに抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。一方で、空き家のまま放置すれば、建物の劣化は進み、固定資産税などの維持コストだけがかかり続けることになります。思い出の場所としての価値と、資産として活用する価値は、必ずしも対立するものではありません。無理に急いで判断する必要はありませんが、「住まない家をどう維持していくか」という現実的な視点も持ちながら、ご自身やご家族にとって納得できる選択を探っていくことが大切です。
相続した空き家を賃貸に出す場合、相続税の評価や、賃貸開始後の所得税・固定資産税の扱いなど、税務上の論点が複数発生します。これらは個々の家族構成や資産状況によって取り扱いが異なるため、本記事で一般論を述べることはできません。具体的な税金の計算や手続きについては、税理士など専門家に相談することをおすすめします。
相続した空き家は、物件探しのステップを省略できる、始めやすい戸建投資の入り口になり得ます。建物の状態やエリアの賃貸需要を確認し、気持ちの整理もつけながら、賃貸化という選択肢を検討してみる価値はあるでしょう。税務面については、必ず専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
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